DDS(ドラッグデリバリーシステム)とは?
DDS(ドラックデリバリーシステム)
最先端の医療技術を駆使したドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System)とは、生体バリアーを通過促進させる技術。各成分を水に薄まらないように目的の局部に届け、必要な量を必要な時に徐放(放出)する技術です。
- 安定化……薬の効力が変化せず体内に吸収される
- 生体バリアの通過……体内の通過しにくい、バリア機能を通過可能に
- ターゲティング……通常は0.5%程度。DDSは10~20%
- 徐放(じょほう)……酸で凝固し、アルカリで中和され徐々に浸透していく
シクロデキストリン

ブドウ糖 (グルコース) の重合体であるでん粉にシクロデキストリン合成酵素を作用させることにより作られるブドウ糖が環状に6~8個連なったオリゴ糖で、環状オリゴ糖とも呼ばれています。シクロデキストリンの分子は、バケツのような少し片方の端が狭くなった円筒形をしており、その内部が疎水性、外部が親水性を示します。シクロデキストリンは、その内側の空洞に他の分子を取り込む包接という能力を有する特徴があります。
包接体

シクロデキストリンは、その内側の空洞にゲストを取り込む包接という能力を有する特徴があります。このように、他の成分を取り込むことにより、取り込んだ物質を光や熱などから保護したり、水に溶けやすくします。